1. 広背筋上部の位置と役割
広背筋上部は、上腕骨(腕の後ろ側)から背骨の中部にかけて広がる大きな筋肉の一部です。主に**脇を閉じる動作(肩関節の内転)**で働き、背中の広がりを作る役割を担います。
鍛えることで、逆三角形シルエットの背中が形成され、ウエストが細く見える視覚効果も期待できます。
2. 広背筋上部を鍛えるメリット
-
逆三角形の背中でスタイルアップ
-
引く動作のパワー向上(懸垂・ローイングの強化)
-
姿勢改善(猫背防止・胸を張りやすくなる)
3. 広背筋上部おすすめトレーニング種目
① 懸垂(ワイドグリップチンニング) ★★★
-
効果:背中の広がりを最大化
-
やり方
-
手幅は肩幅の1.5〜2倍
-
胸をバーに近づけるように引く
-
背中を反らし、肘を下方向に引く
-
-
目安:8〜10回×3セット
-
コツ:顔より胸を上げる意識、小指側に力を入れる
② ラットプルダウン(ワイドグリップ) ★★★
-
効果:初心者でも安全に広背筋上部を刺激
-
やり方
-
グリップ幅は肩幅の1.5倍
-
胸を張ってバーを胸まで引く
-
肩甲骨を寄せて収縮
-
-
目安:10回×3セット
-
コツ:腕ではなく背中で引く意識
③ ワンハンドプルダウン ★★★
-
効果:可動域を最大限に活用し、収縮感アップ
-
やり方
-
ラットマシンに横向きで座る
-
肘を骨盤に近づけるように引く
-
-
目安:左右12回×3セット
④ ベントオーバーロー(ワイドグリップ)
-
効果:広背筋上部と僧帽筋を同時強化
-
やり方
-
手幅は肩幅の1.5〜2倍
-
上体を深く前傾
-
胸を張りバーをみぞおち方向へ引く
-
-
目安:8〜10回×3セット
4. 効果を高めるフォームのコツ
-
グリップ幅は肩幅の1.5〜2倍でワイドに
-
脇を開き、肘を背骨に近づける意識
-
胸を張り、肩甲骨をしっかり寄せる
-
肩をすくめないよう注意
5. レベル別トレーニングメニュー
レベル | 種目 | 回数・セット |
---|---|---|
初級 | ラットプルダウン | 10回×3 |
懸垂(アシスト付き) | 8回×2 | |
ケーブルプルオーバー | 15回×3 | |
中級 | 懸垂(ワイド) | 8〜10回×3 |
ラットプルダウン | 10〜12回×3 | |
ワンハンドプルダウン | 12回×3 | |
ワイドベントオーバーロー | 8回×3 | |
上級 | 懸垂 | 目標回数×4 |
ラットプル(重量変化) | 12-10-8-6回 | |
ワンハンドプルダウン | 12回×3 | |
ケーブルプルオーバー | 15回×3 |
6. トレーニング前の準備
-
胸椎ストレッチ:肩甲骨の可動域を確保
-
軽めのプルダウンでプリアクティベーション:背中を意識しやすくする
7. 注意点
-
肩に力を入れすぎない
-
背中を丸めない
-
グリップ幅を狭くしすぎない
-
インターバルは90秒程度確保
まとめ
広背筋上部は逆三角形シルエットの背中を作る重要な筋肉です。
特にワイドグリップ懸垂とラットプルダウンは王道の種目。
正しいフォームで継続すれば、必ず背中の広がりが手に入ります。
コメント