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POF法(Position of Flexion)は効率的な筋肥大を目指す方に最適なトレーニング方法です。1つの筋肉を様々な角度から刺激し、最大限の発達を促します。この記事では、POF法の基本概念から実践方法、期待できる効果まで詳しく解説します。
特に「筋トレ中級者以上で筋肥大の伸びが鈍化してきた」と感じている方にとって、POF法は新たな刺激となり、停滞期を打破する有力な手段です。
POF法とは
POF法とは「Position of Flexion(ポジション・オブ・フレクション)」の略で、「屈曲の位置」を意味します。アメリカのトレーニング雑誌『IRONMAN』の編集者であったスティーブ・ホフマン氏によって提唱されたトレーニング理論です。
この方法では、1つの筋肉に対して3種類の異なる負荷を与えることで、効率的な筋肥大を目指します。筋肉の可動域全体に渡って刺激を与えることが特徴であり、世界中のボディビルダーにも実践されている手法です。
POF法の3種目とその効果
1. ミッドレンジ種目
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特徴: 動作の中間地点で最も負荷がかかる種目
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効果: 高重量を扱うことで筋力アップと機械的刺激による筋肥大
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代表的な種目: ベンチプレス、スクワット、デッドリフト、バーベルカール
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実施目安: 高重量で3〜6回×3セット
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ポイント: 体力があるうちに最初に行う
2. ストレッチ種目
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特徴: 筋肉が伸びきった状態で最も負荷がかかる種目
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効果: 筋繊維を傷つけ、回復過程での筋肥大を促進
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代表的な種目: ダンベルフライ、プルオーバー、インクラインカール
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実施目安: 中重量で10〜12回×3セット
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ポイント: 筋肉が十分に伸びるよう動作を意識する
3. コントラクト種目
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特徴: 筋肉が収縮した状態で最も負荷がかかる種目
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効果: 血流を促進し、代謝物の蓄積によるパンプアップ効果
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代表的な種目: ケーブルクロスオーバー、レッグエクステンション、コンセントレーションカール
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実施目安: 低重量で12〜15回×3セット
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ポイント: 収縮時に1秒ほど停止し、筋肉をギュッと縮める
POF法の主な効果
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効率的な筋肥大: 筋肉に3種類の異なる刺激を与えることで、様々な筋線維を刺激し、効率的な筋肥大を促進します。
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筋肉のバランス良い発達: 1つの部位を様々な角度から鍛えることで、筋肉のバランスが良く整った発達を促します。
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飽きずに継続できる: 様々なトレーニング種目を組み合わせるため、単調になりにくく継続しやすいトレーニング方法です。
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停滞期の打破: トレーニングに慣れて成長が停滞している方にとって、新しい刺激を与えられる効果的な方法です。
部位別POF法トレーニングメニュー
胸筋のPOF法メニュー
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ミッドレンジ: ベンチプレス・ダンベルプレス(高重量3〜6回×3セット)
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ストレッチ: ダンベルフライ(中重量10〜12回×3セット)
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コントラクト: ケーブルクロスオーバー(低重量12〜15回×3セット) ※ケーブルクロスオーバーは、胸筋が最大収縮するポジションで負荷が抜けにくいため、コントラクト種目に最適です。
背中のPOF法メニュー
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ミッドレンジ: チンニング・バーベルロウイング
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ストレッチ: ダンベルプルオーバー
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コントラクト: ケーブルストレートアームプルダウン
肩のPOF法メニュー
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ミッドレンジ: バーベルショルダープレス
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ストレッチ: インクラインサイドレイズ
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コントラクト: インクラインフロントレイズ
脚のPOF法メニュー
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ミッドレンジ: スクワット・レッグプレス
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ストレッチ: シシースクワット
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コントラクト: レッグエクステンション
腕のPOF法メニュー(上腕二頭筋)
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ミッドレンジ: バーベルカール・ダンベルカール
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ストレッチ: インクラインカール
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コントラクト: コンセントレーションカール
POF法のメリットとデメリット
メリット
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効率よく筋肥大できる
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狙った部位を確実に鍛えられる
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様々な刺激で筋肉の発達が促進される
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飽きずにトレーニングできる
デメリット
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トレーニングの時間が長くなる
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フォームによって効果が左右される
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初心者には複雑で難しい場合がある
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怪我のリスクが高まる可能性がある
POF法が向いている人・向いていない人
向いている人
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筋肥大を効率的に目指したい方
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十分なトレーニング時間が確保できる方
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一つの部位をしっかり鍛えたい方
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トレーニングバリエーションを増やしたい方
向いていない人
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トレーニング時間が限られている方
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健康維持が主な目的の方
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筋トレ初心者で基本をまだ習得していない方
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すでに怪我や関節に問題を抱えている方
POF法1週間の実践例(分割法)
曜日 | 部位とメニュー |
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月 | 胸(POF法3種目) |
火 | 背中 |
水 | 休み |
木 | 脚 |
金 | 肩+腕 |
土日 | 休み or 補足種目 |

今日から始めるためのステップ
まずは自分の鍛えたい部位を1つ選び、POF法の3種目を試してみましょう。ミッドレンジ → ストレッチ → コントラクトの順で実践し、1部位ずつ慣らしていくのがコツです。慣れてきたら他の部位にも展開し、全身トレーニングへ応用していきましょう。
まとめ:POF法で効率的な筋肥大を
POF法は、3つの異なる種目(ミッドレンジ、ストレッチ、コントラクト)を組み合わせることで、筋肉に多角的な刺激を与え、効率的な筋肥大を促進するトレーニング方法です。特に筋肥大を重視する中級者以上のトレーニーにとって有効な手法と言えます。
ただし、トレーニング時間が長くなる点や、正しいフォームでの実施が効果を左右する点に注意が必要です。自分のトレーニング目的や環境に合わせて、POF法を活用することで、理想の体づくりをより効率的に進めることができるでしょう。
東京大学名誉教授の石井直方先生によれば、「POF法がとくに有用となるのは上腕二頭筋、上腕三頭筋、大胸筋など」とのことです。それぞれの筋肉の特性を理解し、効果的にPOF法を取り入れていきましょう。
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